悪魔が迷路に引きずり込む!漫画『エンバンメイズ』が悪魔的に面白い

昨年からスマホ用アプリのマンガボックスで連載していた『エンバンメイズ』が最終回を迎えました。

「続きは単行本で!!」というケチくさい作品が多い中、マンガボックス専門連載で最後まで読むことができ大変ありがたい!!
(マンガボックスの他作品の作者さま、いつも無料で読ませていただいて大変感謝しております。)

最初から最後までぶっちぎりの面白さで、毎週水曜日が楽しみでした……
もうとにかく読んでください!読まないと人生の0.5%くらい損してると思いますよ!(現実的)

何が面白いの?

このマンガの何が面白いのかって?それはね、 f:id:WorldWorldWorld:20161013102902j:plain
エンバンメイズ 4巻より

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エンバンメイズ1巻より

女の子がかわいい、でかい(意味深)

あ、間違えました。


エンバンメイズ』その面白さは、

変則ルールによる命を賭けたダーツ勝負

です。


天才的ダーツプレーヤの主人公・烏丸徨が、変態な強敵たちと命を賭けてダーツの試合を繰り広げます。

「どうせあれだろ、ハットトリックとか20のトリプルとか余裕で取っちゃう強敵が出るんだろ?」

いやいや、そんなのこの作品に出てくるキャラクター達全員が100%できちゃうから。


この漫画の見所は変則ルール。 かなり変則的で細かな説明ができないのが残念ですが、一例を挙げると、

  • 相手よりも高得点を得るには手を串刺しないとダメ
  • 特定の的に当ててしまうと毒入りケーキを食べないといけない
  • 高得点を出すと毒ガスを吸わなければならない。
  • 1,000台の的に先に投げ終えたら勝ち

もうわけわかんないと思いますが、

そこはまぁ読んでみたらいいんじゃないかな。

純粋な得点勝負じゃないんです。
いかに複雑なルールを攻略するか、敵の心理を読み取るかの頭脳戦・心理戦が面白い。

”迷路の悪魔”が悪魔的に強い

この変則的な試合、見慣れないルールにワクワクドキドキなのはもちろんですが、何と言っても主人公・烏丸の絶対的な強さが面白さに拍車を賭けています。

烏丸の異名は”迷路の悪魔”。
どんなに複雑で難しいルールであっても、相手を落とし入れて絶望させる。ダーツの迷路に迷い込ませる悪魔的な存在であることからそのように呼ばれている。

それでこの主人公がもうとにかく強いんだ。「今回はさすがにダメか!?」と思ったら全て彼の手のひらの上で踊らされているんですね。1試合目の雰囲気で、「あ、こいつ作中最強だな」と感じ取ってしまいました。

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エンバンメイズ1巻 より

↑後ろに立っているのが主人公。どう見ても悪役。
前にいるのは迷路に迷い込んだ、かわいそうな悪役(変態)。


序盤に敵が「俺強い!ヒャッハー!」しているところ、最終的には烏丸が巧みに迷路に迷い込ませる。そして

「ここがお前のデッドエンドだ」

ですよ。その強さとカッコよさにシビれる。


少しだけ残念なことは、烏丸が善人過ぎるということでしょうか。

雰囲気こそ異常者ですが、義理は通すし人情も持っているし悪には屈しない。
見た目とは裏腹に完全な主人公キャラ。
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エンバンメイズ 1巻 より

↑同じセリフでも健気な人にはメチャクチャ優しい烏丸さん(イケメン)。

良い奴すぎて、「巨乳が好きなスケベ野郎」という設定も霞んでしまいます。
あれだけ凄惨な過去があるならもっと心に闇を抱えていても良いし、烏丸自身の心理描写がもっとあっても気はしますが……

まぁ主人公でもその考えや裏が読み切れないポーカーフェースが魅力だったりもしますけどね。


とはいえ、「ダーツ」という題材でここまで読み応えがある面白いマンガは他にはないでしょう!
マンガボックスでは1話を読めますから、まずはぜひ読んでみてください!